ABOUT US 競走部紹介

MESSAGE 部長メッセージ

「スポ―ツを通じて尊厳を高め合う社会へ―競走部が目指す学生スポーツの意義―」
 
 いつもと変わらない春の情景が新鮮に感じられます。明るい日差しの中で、学生諸君が競技に、練習に励み、マスクを外して少しためらいがちな声援さえもうれしく思えます。おかげさまで新たな合宿所も竣工し、思いを新たに再スタートする春となりました。以前とすっかり同じというわけではありませんが、グラウンドに、スタジアムに、当たり前の競技生活が戻りつつあります。
いつも競走部を応援していただきありがとうございます。みなさまもご健勝で新しい季節をお迎えのこととお慶び申し上げます。
 
 この間に世界は大きく変化し、気候変動はいよいよ国際政治・経済の主要な課題となりつつあり、SDGsがいろいろな場面で行動規範として参照されるようになりました。平和への道が後退したかのような情勢は、核兵器使用の可能性さえ取りざたされるところまで追い込まれています。身近な生活の場面では、AIの実用化によってその先端技術の一端に触れることも珍しくなくなりました。
しかし、この春に人びとがあらためて感じているのは、以前と変わらない、当たり前に人と人とが出会い、語り合うことの歓びなのではないでしょうか。
いま大学のキャンパスもはつらつとした学生たちであふれかえっています。大学は息を吹き返したように活気を取り戻してきました。世界が変わっていく中で大学も変化しつつありますが、人類が培ってきた叡智を次の世代に伝えていくという大学本来の役割こそが大切であることにまた気づかされ、思いを馳せています。
スポーツにおいてもさまざまなテクノロジーによって新しい地平が切り拓かれていることが話題になりますが、同時に、スポーツを通じて時間とフィールドを共有し、競い合うことの歓びの意義も広くとり上げられるようになっているのではないでしょうか。勝利を目指して競い合う中で生まれる尊厳や共感こそが、スポーツが創り出す価値であるという認識も高まっているように思います。
競技を通じて、互いの尊厳を高め合い、認め合う関係が生み出される場を創り出すこと、「速さ」「強さ」に還元されないスポーツの意義を学生たちも感得することができるように。
真 善 美 に照らして価値づけられるものとして、学生スポーツも、社会の中へ、世界へと学生たちが自らの身を置いて考えることができる場面や機会が生まれるようにと願うようになりました。
明治大学という環境の中で、「前へ」というスピリットを学生たちが身につけることで新たな道が拓かれる、そう信じて競走部のあるべき姿をスタッフ一同とともに考えています。
これからも変わらぬご理解とご支援を賜ることができれば幸いです。
  
競走部 部長 中川秀一

TEAMS チーム体制

部長
中川 秀一
顧問
松本 穣

PROFILE 部のプロフィール

名称
明治大学体育会競走部
創部年
1907年(明治40年)
チームカラー
紫紺色
練習場所
明治大学八幡山グラウンド
合宿所所在
〒156-0056 東京都世田谷区八幡山2-13-9明治大学第三合宿所